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【MAISON MARGIELA】カレンダータグと呼ばれる独特なデザインのマルジェラ【2023年11月18日公開記事】

マルジェラは、伝統を超えた前衛的なスタイルで知られています。
その象徴的なカレンダータグは、個性と自由な表現を呼び起こすシンボルです。

〇マルジェラの歴史
マルジェラは、1988年にマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)氏によって生まれたデザイナーブランドです。
当初から彼は、アントワープシックス(Antwerp Six)として知られるクリエイターグループの一員として、

90年代のファッションシーンを席巻しました。
ブランドは革新的なアプローチで知られ、特にブランド名を記載しないナンバリングタグと白ステッチが象徴的でした。
店舗は白ペンキで塗られ、スタッフは白衣を着用することで、ブランド独自のアイデンティティを鮮明にしました。

2002年イタリアのOTB社による買収がブランドに大きな変化をもたらしました。
OTBは「ジルサンダー」や「マルニ」などを抱える大手ファッション企業であり、この提携はグローバル展開を加速させました。
一方で、ブランドはイタリアの伝統的な職人技術にこだわり、多くのコレクションを手作業で生み出しています。
この独自性とクオリティの組み合わせは、マルジェラのファッションを特別なものにしています。

組織再編後もマルジェラは、その独自性を保ちながら成長を続けました。
90年代の独創的なイメージは残しつつ、新しいファン層を引きつける戦略も展開しています。
伝統的なクラフトマンシップを大切にしつつも、革新と実験精神を失わずにブランドを進化させ、
ファッション業界での地位を堅持しています。

このような歴史と進化を経て、マルジェラはファッション界の重要な一角としての地位を確立しました。
ブランドの根幹にある特徴や価値観を守りながらも時代と共に変化し、

ファッション愛好家や業界関係者から高い評価を受け続けています。

マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)氏がブランドを離れた後、

マルジェラの指揮を執ることになったのが、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏です。
彼は、「ディオール」での素晴らしいデザインで有名であり、洗練されたアートとクラフトマンシップの融合をもたらす稀有な存在です。
ガリアーノ氏は、優れた洋服のデザインと製作において確かな手腕を持つ本物のデザイナーです。
彼の視点は独創的でありながらも、クラシックなアイテムに対する深い理解と尊敬も備えています。
テーラリングの技術を身につけ、オールクチュールの美しいドレスを生み出す才能も持っています。

ジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏が加入してから、メゾンのコレクションは飛躍的な進化を遂げました。
彼のクリエイティビティとスキルはブランドのクオリティを格段に向上させ、新たな高みに導きました。
2014年、彼の加入後にブランドにとって2度目の大きな転機が訪れました。
その時、ブランドは本格的に雑貨のコレクションを展開し始めました。

この決断は後に大きな成功を収めることになりました。

ジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏の加入は、マルジェラにとって重要なターニングポイントでした。
彼の才能とクリエイティビティがブランドの方向性を変え、新たな可能性を開拓しました。
特に雑貨コレクションは、ブランドの新たな方向性を示す重要な要素となり、多くのファンや支持者を惹きつけました。
ジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏のリーダーシップのもとで、マルジェラはより多様な領域に進出し、その革新性と美学を際立たせました。

〇マルジェラのタグ

マルジェラのカレンダータグは、ブランドの洋服やアイテムに付属する象徴的なタグです。
通常、ブランドのタグにはその名前や象徴的なマークが記されることが一般的ですが、
マルジェラの場合は独自のアプローチを取っています。
初期のコレクションでは、ブランド名が大きく記されたタグが一般的でしたが、
これがマルジェラ本人にとっては違和感を持つ要因となりました。

実際マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)氏は、ブランドのロゴやマークだけで服を評価されたくないという強い願望から、
独自のタグを求めていました。

彼は、タグを真っ白にしたいと考えていましたが、このアイデアは実現しませんでした。
その代わりに、カレンダータグと呼ばれる独特なデザインが生まれました。


このカレンダータグは、その名の通りカレンダーのようなデザインを持っており、
マルジェラのアイテムを識別する重要な要素となりました。
マルジェラ自身がブランドのタグに対する独自の視点を持っており、ファッションアイテムを単なるロゴやマークだけでなく、
より深い意味やデザイン性で評価してほしいという思いが込められています。

このタグはマルジェラのブランド哲学を反映しており、
ブランドのアイテムに付属する小さながらも重要なディテールとなっています。
マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)氏のアイデンティティを感じさせるこのタグは、
ブランドの歴史と革新性を象徴し、洋服の背後にあるストーリーやコンセプトを伝える重要な役割を果たしています。

実はこの数字、きちんと意味があり、

コレクションラインの番号にそれぞれ丸印がつけられています。

0:手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服
0-10:手仕事により、フォルムをつくり直した男性のための服
1:女性のためのコレクションライン
4:女性のためのワードローブ
3:フレグランス
8:アイウェア
10:男性のためのコレクションライン
14:男性のためのワードローブ
11:アクセサリーライン
12:ファインジュエリー
13:オブジェ、または出版物
22:シューズライン
6:レディースウェアライン


〇マルジェラの人気バッグ

 ・5AC

彼の最初の作品は「5AC」と呼ばれるバッグでした。
その名前の由来は、フランス語で「バッグ」を意味する「SAC(サック)」から来ています。
彼はSと5の文字が似ていることに着目し、「SAC」を「5AC」に変えることでネーミングしました。
このバッグのコンセプトはライニング(裏地)の再解釈にあり、
インサイドアウトのアイデアでデザインされています。
ライニングを外に引き出すと、クラシックなハンドバッグから形が変わり、
新しいバッグが生まれる、遊び心溢れるデザインが特徴です。
このバッグにはしっかりとしたレザーが使用されており、
そのため少し重さを感じるかもしれませんが耐久性にも優れています。
フローレンスの職人が手作りで仕上げており、細部の仕上げも素晴らしいものです。
これは長年に渡って定番のバッグとして使用することができるだけでなく、
最初に発表されただけのことはある、完成度の高いアイテムです。



・グラムスラム(Glam Slam)
2018年のランウェイでは、5ACに次ぐマルジェラの新アイコンバッグ、グラムスラムGlam Slamが登場しました。
このバッグは、ふわふわとした雲のようなフォルムが特徴で、

滑らかなラムスキンのナッパレザーにキルティングを施すことで、
その柔らかな雲のようなシェイプが表現されています。
イタリアの職人技術が光るこのラグジュアリーなシリーズは、手袋にも使われる高品質な素材を使用し
洗練されたデザインで注目を集めています。


近年、バッグのバリエーションが豊富になり、ウィメンズだけでなくメンズでも人気が高まっています。
ファッションショーの会場でも、このバッグを持つ人が目立ちます。
今や、このバッグを手にすれば、おしゃれグループの一員として認められること間違いありません。
その洗練されたデザインと機能性が人々を魅了し、ファッション界での存在感を高めています。

 

〇マルジェラのお財布

お財布は、イタリアで生産される高級なレザー製品で知られています。

マルジェラの財布は、シンプルなデザインと上質な素材で作られています。
その洗練されたスタイルは、休日のカジュアルなシーンからビジネスやフォーマルな場面まで、幅広く活躍できます。

特徴的な4ステッチやカレンダータグは、他の高級ブランドと比べても控えめで、上品さを引き立てます。
どんな場面でも馴染みやすく、押し付けがましくないのも魅力です。

さまざまなタイプの財布が揃っており、コンパクトで小さめのバッグにも収納しやすいデザインが多数あります。
それぞれにポケットや仕切りが設けられており、使い勝手も抜群です。

〇まとめ

マルジェラのアイテムは、単なるファッションアイテム以上のものです。

そのデザインには歴史とストーリーが詰まっており、
ブランドのアイデンティティやクリエイティブな視点が反映されています。
その象徴的なカレンダータグや斬新なデザインのバッグ、洗練されたお財布など、
どのアイテムもブランドの哲学やクオリティを体現しています。
マルジェラは、革新と伝統を融合させながら、
常に新たな可能性を追求し続けることで、ファッション界での存在感を高めています。

 

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